前回の記事:【子猫の闘病記1】元気なのに突然の手術。体重1kgのココが乗り越えた「腸重複」の記録
手術を終えて、驚異的な回復を見せたココ。
その元気さは、入院中に点滴のチューブを噛みちぎる
という事件を起こすほどでした。
先生を一瞬フリーズさせる勢いで。
でも幸い飲み込んではいなかったので、一安心。
「これ以上病院にいても、やることは変わらないですね」
先生のその言葉に背中を押され、
2025年10月17日、ココは無事に退院の日を迎えました。

しかし、家に連れて帰ってからの生活は、
想像以上に細かなルールに縛られた「静かな戦い」の始まりでもありました。
第一の壁:「安静」という名の、心を鬼にする日々
病院からの指示書には、厳しいルールが並んでいました。
消灯は20時厳守。
日中もケージに覆いをして、食事と排泄以外は声をかけない。
「寝ている間に縫合した傷が修復される」
その言葉を胸に、心を鬼にしてココを休ませました。
声をかけたい。なでたい。
でもそれが治療の邪魔になる。
もどかしかった。本当に。
第二の壁:「腸管離脱」の恐怖と、食事のルール
一番神経を使ったのが、食事でした。
食べさせすぎると腸管が膨らんで、縫い合わせた部分が剥がれてしまう。
「腸管離脱」という言葉が、頭からずっと離れませんでした。
だから、1日4〜5回に分けて。
ロイヤルカナンのマザー&ベビーを1/4トレイから始めて、少しずつ増やす。
おやつは一切禁止。
少ない量を、慎重に、慎重に。
「もう少しあげたい」という気持ちをぐっとこらえながら、管理し続けました。
第三の壁:予期せぬ「猫砂事件」
退院から1週間ほど経ったころ、事件は起きました。
お腹をすかせたココが、あろうことか紙の猫砂を食べているのを発見したのです。
血の気が引きました。
「もし砂で腸が膨らんだら……」
すぐに病院に相談すると、
「うんちに出てきているなら大丈夫ですよ」とのこと。
その後、無事に砂混じりのうんちを確認できたとき。
人生で一番、排泄物を愛おしく眺めた瞬間だったかもしれません(笑)。
数値が物語る「命のバトン」
後から見返した血液検査の結果には、驚くべき数字が残っていました。
手術当日の白血球数(WBC)は40,000という異常値。
それが退院後の検査では9,000と、しっかり基準値内に収まっていました。
あの日、先生が下してくれた決断と、
ココの生きようとする力が、この数字に刻まれていました。
元気になってきた証拠とはいえ、まだまだ油断はできない日々。
この時、実はもう一つのトラブル——「カビ」の影が忍び寄っていたのですが……
それはまた次のお話で。
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