守りたい私と、遊びたい子猫
守りたいだけなのに、うまくいかない日がある。
今日は少し、やっかいだった。
病院で褒められたばかりの爪が、無情にも壁を研いでいる。
午後の光と、揺れる保護板
午後の光が、部屋の壁に長く伸びていた。
その壁を守ろうと、あらかじめ保護板を貼っておいた。固定テープが少し甘かったかもしれないけれど、問題はそこじゃない。

ココは迷いなく、その板へ飛びついた。
板を噛み、端を器用に見つけ出す。そして守られていない隙間を狙って、丁寧に爪を立てる。
まるで、私の覚悟を試しているみたいだった。
「きれいに爪、研いでますね」
一昨日、動物病院で言われた言葉が耳に残っている。
「ココちゃん、きれいに爪研いでますね」

褒められたばかりのその爪が、今日も見事に「仕事」をしている。
私は、なんとも複雑な気持ちでその光景を眺めていた。
両方を欲しがっているのは、私の方
遊ばせてあげたい。思いきり動いてほしい。
でも、壁紙だって守りたい。
どちらも、嘘じゃない。
ふと、はじめて壁を削られた日のことを思い出した。
あのときも、私はただ対策を急ぎすぎていた。

ココはまだ未熟だ。
彼女にとって世界は、すべて触って、噛んで、確かめるべき対象。
削ることも、噛むことも、彼女にとっては大切な「学び」の途中なのだ。
私は、整った暮らしを守りたい。
傷のない壁は、私にとって安心の象徴でもある。
けれど、守ろうと必死になるほど、何かが削られていくような気もする。
「完璧な部屋」と「のびのびした猫」。
その両方を当然のように欲しがっているのは、私のほうなのだ。
許すための「余白」を探して
あのときも、守ることばかり考えていた。
「許す」という余白を、どこかに置き忘れていた。
猫との暮らしの中で、どこに線を引くべきか。それは今も難しい。
今日もまた、私の心は少し揺れている。
――あなたなら、どこまで守りますか。
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